a reminiscence

The most capacious measure is filled at last.

血を流すと

流れ落ちる血が黒ずんでいるのは、

私の中にある澱みを一緒に持っていってくれるからだろうか。

これが私の罪の色だとしたら、

血とは何と崇高で愛に満ちた存在なのだろうか。

そんなものがこんな小さな存在に過ぎない私の体を巡っていると考えるだけで、

又少し私は赦された様な気分になる。