a reminiscence

The most capacious measure is filled at last.

雨上がり、東の空。 -其之弐-


1枚の写真に納まらない虹。虹のもう半分。まったく大きな虹だった。しかもそれが無言で悠然と、存在感たっぷりに空にいるんだからバスに乗っている場合ではない。私が空にカメラを向けていると先にバスに乗り込んでいた人が降りてきて携帯電話のカメラで空を撮っていた。たった1分そこそこの間に、うっすらと夕焼けの桃色。