a reminiscence

The most capacious measure is filled at last.

恐怖はどこから来るのか。

電話をとるのが怖い。顔の見えない人と話をするのが怖い。ナンバーディスプレイを見るのも怖い。出社するのが怖い。朝起きた瞬間から怖い。夜はまた同じことが明日も起こるのかと思うと怖い。「あいつに訊いても分からない」「あいつは頭数に入っていない」「使えない」「無駄な、ダメな人間だ」と思われているのではないかと怖い。根底にあるのは、恐怖だった。そしてその恐怖を発生させた根本は、「恥をかきたくない」思いだ。自分が定義した「恥」に自分が当てはまるという構図の拒絶だった。

他の人が問い合わせを受けている時にもプレッシャーを受けてそこにいられないような感じを受けたとのこと。確かに他の人が電話を受けている時にもかなり緊張していた。電話を横で聞くことである程度の内容は分かる。それを自分の知識にしたかったという気持ちもある。自分にはこんな対応はできないと思ってつらかったのだろうか。

態勢補強が急務とされた。出勤時間を調整。人的補強は今回の話し合い内容に関わらず現在検討中。自分がいなくなっても何も変わらないと思っていたので少なからず驚いた。嬉しいけど申し訳ない。

足りなかったのは経験と自信。持ちすぎたのは理想と逃避。冷静に自分を省みることができていなかった。もしかすると自分が想像している以上に自分は認められた存在なのかもしれない、もっと自信を持っていいのかもしれないと、少しだけ思った。