a reminiscence

The most capacious measure is filled at last.

努力の方法

ここに至って私が思うのは、自分は「努力の方法」を忘れてしまっているということだ。

思えば幼少のころから私は大概のことなら何の努力もなしに人並み、もしくはそれ以上の結果を出すことができた。それは才能や資質だったのかも知れないけれど、何もせずに初めからそこまでできるというのは通常考えにくい。私はそれまでの間に何かをしてきたはずなのだ。

ただ、残っている記憶は「何もしなくても何でもできる」部分で、そこに至る過程を忘れてしまった。

最近の私は、少し試して難しかったらすぐにやめてしまっている。経験や努力で何とかしようと思うのではなく、今の自分が(十分に)できるかどうかだけを考えていてそうでないものを避け続けている。だから達成感も満足感もない。それは恐らく、つまらない生き方だと思う。