a reminiscence

The most capacious measure is filled at last.

Eliphas Levi - 華麗なるDの惨劇

KEY PARTY(今はもう無い)に所属したバンドの中でも典型的コテコテお耽美バンド、Eliphas Levi。ちなみにバンド名の元になった実在の魔術師、エリファス・レヴィはこんな人。このバンドを知らなかった人は幸福です。これからも知らないほうがもっと幸福です。でも見て。道連れが欲しい。

動画の曲『華麗なるDの惨劇』はそんな彼らの中でもかなり気合が入っている。99年頃のアルバム『冷たいアトリエの魔術師』より。

デロリロデロリロなピアノ。なんてサスペンス。切ないバイオリン。おーメルヘン。お耽美な語り。うーんマンダム。

で、何がダントツって、歌がとにかく下手。もうね、やばい。500万歩譲っても私のほうが上手。音程とかそういう世界を超越している(下方に)。最後まで聴けたあなたはスゴイ。もしくは耳がおかしい。

曲自体はちょっと大袈裟過ぎるアレンジを除けばいいのよ。ただ歌が。確かに惨劇ですよこれは。でも好き。このキモさがたまらん。でも歌が。なんか憎めないんだよなぁ、このボーカル。必死で。ちょっと泣けてくる。でも下手なものは下手。あとは慣れです。

この次に出たアルバムはボーカルレス(確か)。正解。